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設計事務所-気になるアフターフォローは?

建物に定期的なアフターフォローは必須

住宅のアフターフォローと聞くと、一番充実しているのはハウスメーカー

地域密着型で対応が早いのが地元工務店、とイメージされる事が多いのではないでしょうか。

では、設計事務所のアフターフォローはどんな感じなのか。

他社と比較しながら記載したいとおもいます。

定期メンテナンス

国内の新築住宅のほとんどが新建材でつくられており、原材料に石油由来の物質を用いた化学建材は、
一般的にメンテナンスフリーだと思われているフシがあります。

しかし、実際の所は細目なメンテナンスが必要になります。

建物と同じように外部で使用される車を思い起こして下さい。
洗車やオイル交換、タイヤの交換や空気圧のチェックなど日ごろのメンテナンスの他に数年毎の車検という
全体チェックもしていることと思います。

車は機械だからメンテナンスが必要なのでしょか。

いいえ!住宅も同じです。美観を保つ掃除や給排水・給湯の設備、換気設備などなど上げたら切りがありません。

しっかりとしたメンテナンスを心掛けておきましょう。

ハウスメーカーと工務店のアフターフォロー

家は住み始めてから不具合に気がつくことが多い代物です。

一年後にやっとわかる不具合もあるので、完成してすぐの点検だけでなく、二年や五年など
定期的な点検を気にしたいところです。

構造や雨漏りについての瑕疵(欠陥)保証期間として最低10年間は保証するよう法律で決まっているので、
多くのハウスメーカーや工務店は初期保証期間として10年を設定しています。
30年や60年の保証を唱っている企業も一部には存在しますが、「保証期間の長短に関わらず」瑕疵以外の
修繕補修工事は実費工事費が必要となることは重要な部分なので忘れてはいけません。

大手ハウスメーカーは訪問点検も手厚くさすがというところですが、小さな工務店になると訪問点検に
関しては、きちんと行っているところは少ないといいます。

しかし地域密着型の工務店は不具合がみつかったそのときに、ハウスメーカーよりも素早く対応してくれる
との声も多くあるようです。

点検回数も然ることながら、しっかりと信頼関係があるかどうかが重要になってきます。

設計事務所のアフターフォロー

設計事務所はハウスメーカーや工務店と違い、設計と工事を別会社でおこなうため工事中の現場監理
だけでなく、アフターフォローにおいても甘さのない眼で欠陥を指摘するので安心感があると言えます。

また、点検回数や保証期間に関しては、一年・二年点検そして十年点検など各事務所の示すものは
さまざまとなっていますので具体的なヒアリングが必要です。

まとめ

今回は家づくり後に必要な「家のアフターフォロー」についてでした。

当事務所では保証期間が何十年もあることには捉われる必要はないと考えています。

保証期間内に保証する部位については、構造部や防水部分であることが殆どです。
その部位が法的保証期間の10年を過ぎて瑕疵(欠陥)であることは極めて稀なことです。

10年を過ぎて不具合が生じる場合は、概ね劣化によることが原因だからです。
言い換えると、瑕疵がある場合には10年を待たずに不具合が生じると言うことです。

ゆえに10年以降の保証の心配よりも、劣化させない為の定期的な点検と補修に注意を払うことをお勧めしています。

家づくりは完成がゴールではなく、そこからが暮らしのスタートです。

住人が歳を重ねるのと同じように建物も歳を重ねていきます。経年変化を楽しみつつ、
細やかなメンテナンスで快適で長持ちする家にして欲しいと思います。

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