Blogブログ

設計事務所-県外・遠方での仕事

ワークスペース

探し人は何処…

有難いことに、遠方にお住まいの方から、お問い合わせをいただくことが近頃続きました。

瀬戸内の景色や傾斜地に建つ我が家に興味を持って頂いたそうです。

そこで今回のブログは遠方での仕事の仕方、内容とコスト面について記載したいと思います。

設計事務所の職務

一般的な設計事務所の仕事は、大きく分けて設計図の作成と現場監理の2点になります。

ファーストプランの作成から基本設計・実施設計までの「設計」と、工事が設計図通りに行われているか
第三者の視点で監理し、施工者・現場監督との技術的な打ち合わせなどを行う「現場監理」です。

竣工後のアフターフォローについては、施工業者を含めた話になりますので一旦外しておきます。
詳しくは下記リンクから別記事をご覧ください。

次に2点の打合せ方法と訪問頻度について記載します。


▶ 設計事務所のアフターフォロー

設計

通信網の発展した現在では、電話・PCメール・SNSやWeb会議システム等で
打ち合わせが行えるため、距離の長短に関係の無いやり取りが普通にできる
ので遠方であることは全く問題にならないでしょう。

そんな中でも、当事務所では重要な打合せや直接お会いしコミュニケーションを
とりながら設計業務を進めていきたい時もあるので、設計期間を6ヶ月とした場合
だと月1回として6回程度はお会いして打合せをしたいところです。

この6回の打合せ回数は、過不足なく一般的にみても妥当な回数となっています。

現場監理

現場監理は、現場工程表に基づいてスケジュールが組まれることが一般的で、
必要な時に現場にて検査や打ち合わせをすることになります。

現場以外での業者間打合せは、お客様打合せ同様の方法でやり取り可能なため、
工事期間6ヶ月で10回ほどの現場訪問になるかと思います。

意外と少ないと感じる方もいるのではないでしょうか?

現場監理で大事なのは、見積もりの為のしっかりとした分かり易い図面と、
施工者に分かりやすい資料(スケッチや使用資材の詳細等)です。

施工者である工務店に見積りを依頼する場合に「正確な設計資料」があれば、
より公正な金額の提示がありますし、後々のトラブルを回避することができる
からです。

トラブルがなければ、現場はスムーズに進みます。

遠隔地のコスト

まず大切なことは、気になる事務所に問い合わせをすることです。
目的の建築地で仕事を請けられるのか、コストはどれくらい掛かるのか。

各事務所によって考え方が異なるので一概に言えませんが、
当事務所の考え方を参考までに記載いたします。

私共では交通費・宿泊費をご契約前に見積もりをしてご提示いたします。
もちろん、費用を抑える工夫をしてお客様の負担を抑えることは当然です。

また、当事務所は岡山県の南部にありますので、車や新幹線、飛行機で日帰り可能な
土地であれば宿泊費を頂くことはありません。(主に中四国・近畿・東海・東京・北九州方面です)

広島市での現場を例にあげると、新幹線代が往復で約¥11,000
現場までの公共交通機関の費用が往復で約¥500

合わせて¥11,500となり設計打合せ及び現場監理の交通費として
11,500×16=184,000を見積もりとしてご提示することになります。

まとめ

設計事務所が県外や遠隔地の仕事を行う場合には、交通費として20~40万円くらい
設計費用が増すことになります。

宿泊が必要な地域となると更に費用が増すことになるので、トラブルが起きないよう
充分な打合せをおこなって下さい。


設計事務所が全うする職務は、近所でも遠方でも変わることはありません。

お客様の意思をくみ取り、分かり易い資料をもって施工業者と共に良い建物を創る!です。

そう言い切ると、日本全国の建築家が身近に感じられませんか?
よいモノを造る為に、探し物の範囲を少し広げてみてはいかがでしょうか。

SHARE!

BLOG TOP