高台の暮らし

豊かな自然の中では、住居の内と外の境目が曖昧になってきます。
内外の視覚的連続性や一体利用などは良い面として作用しますが、
もちろん悪い面もあり、その最たる例が昆虫の進入となります。

窓をしっかり締め、吸排気口を少なくし高床式の家にしても虫の進入を
防ぐことは、残念ながらできませんでした。

どうにか克服できないかと設計段階から色々と工夫を試みましたが、
その自然界からの来訪者には、建設費用の大小に関わることなく逆ら
うことはできないようです。

無論、造り方によって侵入者の多い少ないは変わってきますので、
丁寧な仕事を心掛けることは施工中も設計段階においても必須となります。

建物で処理できないことは、暮らしの中で解決することになります。
そこで、侵入者相手に我が家で大活躍の三種の神器がこちらです。

まずは、街中に暮らすころからお世話になっていた白。

その名を凍殺ジェット（フマキラー）！！－85℃の瞬間冷却で迎え撃つので、従来の
虫ケア用品のように、虫を追いかけながら部屋中に巻き散らしたあと、拭き取る必要が
ないので、家中を這いずり回るチビッ子がいる我が家では大変重宝しています。
家屋内に浸入した虫については、全てこれ一つで対応できるのも有難い点です。

次に、移住してからお世話になっている紫。

クモの巣消滅ジェット（アース）！多くの家グモは、益虫と言われるくらい大人しく
人間にとって害はありません。

しかし、クモの巣は別です。

害自体はありませんが、建物が古ぼけて見えるだけでなく、顔に引っ掛かることで
ストレスの原因になることもあります。

そこでこちらの製品を吹き付けることで、クモの巣防止に役立て通路から退場してもらっています。

最後は赤です。

高床の住宅としたことで、アリの侵入はある程度軽減できるかと考えていましたが、
虫にとってはそんなことはお構いなしでした。

過去の経験から、戸建住宅に住むにあたりアリの侵入は心していましたが、
予想外の多さに驚き、自然の力をまざまざと見せつけられた形です。

そこでアリ対策のために購入したのが、アリフマキラー（フマキラー）
噴射口が細いノズルタイプになっているので、アリの侵入口だけに
プッシュできる点が便利です。侵入経路＝蟻道となりますので、その道を
通行不能にするのに役立ってくれています。

これらのスプレー缶は、どれも高さ240㎜、太さ65㎜程度あり、縦置き
する為には、ちょっとしたスペースが必要となります。

設計段階から収納場所を検討しておくと、実際に暮らしを始めた後に何処に
仕舞うか迷う必要もなく、ストレスの少ない暮し易い家になるはずです。

家のデザインや素材について検討することはとても大切ですが、
ベースとなるのは人の営みです。

その場所での暮らし方について、具体的に想像し一日の流れをシュミレーション
してみて下さい。

必要な設備やアイテムが見えてくるはずです。

車両が一輪だとバランス取りずらいのと同様に、住宅も暮しと美しさの両輪で
バランス良く存在すべきだと考えています。

理想のくらしをイメージし、素敵な日常を手に入れましょう。