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本を読む

応接室

趣味は読書?

空間の表現方法や伝え方の参考とする為、また、語彙力を高めるために専門書を含め

月に4~5冊程度の読書を習慣化していました。

その結果、語彙力が高まったかは甚だ疑問ですが、読書スピードだけは増し、最近は秋の夜長

ということも手伝って、より一層、読書にふける機会が増えています。

今回は若干増量した読書量の中から、暮らしを題材とした小説を2点ほど記載したいと思います。

おススメ

本の紹介の前に。

私の読んでいる大半の本は、図書館から借りたものです。

以前は一時間ほどドライブした先にある収蔵量豊富な岡山県立図書館を利用していたのですが、
地元となる瀬戸内市立図書館の充実具合を体験したことにより、鞍替えし色々な本をより近く
でお借りすることが可能となりました。(下記に図書館のリンクを貼っておきます)

公共の施設は上手に利用するためにも、住まいの近場にある施設は時間を掛けて見て回ること
をおススメします。

また、逆に趣味を充実させる為の建築地選びもアリだと思います。

閑話休題。

2点の小説とはこちらになります。

ユートピア/ 湊かなえ 著
Iの悲劇 / 米澤穂信 著


▶岡山県立図書館

▶瀬戸内市立図書館

ユートピア

海辺の田舎町を舞台とした物語で、表面上は仲良くしていても
実は色々な感情が渦巻いている人間関係を上手く描いている作品。

古くからある商店街の住人、大手企業の社員家族、村おこしを企画する移住組の
自称芸術家集団が絡み合いながら話は進みます。

海辺の田舎町に移住した私にとって、他人事の様に感じられない小説です。
(もちろん、小説のような人間関係など私の住まう地域にはございませんが!!)

イヤミスの女王と言われる著者の作品らしく、
何とも言えない気持ちで幕を閉じるカタチも、個人的にはこの小説にピッタリだと感じています。

Iの悲劇

こちらも移住にまつわる作品です。

作品名のIとはIターンを表す言葉だと思って間違いないでしょう。

過疎を通り越し、無人となった村をIターン移住によって蘇らせる話となっています。

村に移住してくる住民の思いは様々で、そこで巻き起こる話は悲劇なのか喜劇なのか。

田舎にIターン移住した私にとって、こちらの小説も他人事の様に感じられない作品です。
(2度目になりますが、小説のような人間関係など私の住む地域には関係ありません!!!)

人間関係によって引き起こされる問題を、どうにか解決しようと取り組む主人公たち。

点が繋がり線となり、最終章で明かされる答えにはドキッとさせられます。

終わりに

この2作品は正と負の感情がリアリティをもって書かれており、ミステリーとしても勿論のこと、
個人的には登場人物たちのエッセイとして捉えながら楽しめた作品です。

また、居を構え移り住む際に起こり得る最悪の事態を想起させてくれる小説でもあります。

実際には、このような話は起こり得るはずはないでしょう。

しかし、小説は現実よりも奇なりとも言われます。

これから家づくりをし、暮らしを営む為の心積もりとして一読しては如何でしょうか?

憧れの暮らしから一気に現実に引き戻してくれるはずです。

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