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家づくりは土地のロケーションが9割

家づくりに大切なものは、土地のロケーションが9割を占める。

ロケーション(location)という英語は、和訳すると位置、場所、立地です。

また、映画やテレビなどでは外へ出て自然の景色や街並みを背景に撮影することの意味で使われます。

建築家が建物ではなく、なぜ土地のロケーションがとても大切だと言うのか。

以下に、理由を記載していきたいと思います。

ロケーションとは

ロケーションとは土地の個性です。

場所の持つ力はとても大きく、駅まで〇〇分、スーパーまで、学校まで、繁華街までといった利便性
空が見える、海や山が見えるなどの風景、日当たりや公園、隣家の接近性などの環境、隣人関係や地域活動の活発性などは
ポジティブ面ネガティブ面に関わらず、その土地が所在する場所にしかないものです。

また、その土地は世界に一つしかなく、その場所に建築物を建てることが出来るのも、世界に一人(一組)だけになります。

土地が持つ個性は建物で変えることはできません。建物は土地の持つ個性と合わさって光り輝くのです。

ロケーションを読む

ロケーション(土地の個性)を読むことで、家づくりは始めてスタートラインにつくことができます。
その土地の個性をしっかりと読み取ることが、建築家である私の始めの仕事となります。

街区単位での地勢(地形の起伏)や交通状況、利便性、風の方向や抜け方、日当たり、景色そして歴史など、新しく住宅を建てる
敷地周辺の4方向3宅地くらいの範囲で観察すると、日常ではそれほど注意深く観察することのない風景の中から、土地の個性を
読み取ることができます。

・地勢から建物高さや床レベルの設定
・交通状況から駐車場の位置と進入の方法
・地域の利便性からストックヤードの容量設定
・風向や日当たりから窓の位置
・景色や歴史などの地域環境から建物の配置と開閉

などなど、ロケーションの観察から設計に必要なピースを浮かび上がらせながら、しっかりと住まい方のイメージをすることが
重要です。

読み間違いはロケーションを活かせなくなるばかりか、家の住みにくさに繋がるため注意が必要となります。

ロケーションとクライアントを結ぶ

読み込んだロケーションとクライアントを結びつけることが「家づくり」となります。

単にクライアント様の要望をプランに書きおこしたり、流行りの間取りをトレース(なぞる)ことは建築家の家づくりではありません。

もちろん、クライアントとなられる方は色々な要望を持っておられます。
その要望の理由を知り、実現可能性を探りながら、新しく出来上がる家での過ごし方をイメージし設計作業を進めていくのです。

ロケーション(土地の個性)×要望×コスト×将来×現在の暮らし方 などの諸条件を掛けたり足したり引いたりしながら
家づくりの方程式を組み上げることになります。
通常、家づくりを始める前には建築地は決定しなければなりません。
家づくりの方程式を作成する段階で「土地の個性」という項目は変えることのできない定数になってしまうのです。

要望やコスト、将来的なことは家づくりが進む中で幾らでも再考できます。再考のきかない「土地の個性」が如何に重要か
分かっていただけると思います。

世界に一つだけの場所を、どのように活かしていくのかを考えながら、土地を探してみるのはいかがでしょうか。

モリシタユウヤ建築設計事務所は土地探しからサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。


▶ご相談はこちらーモリシタユウヤ建築設計事務所

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