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2023年節分-二十四節気のお話

本日2月3日は、節を分けると書いて節分でした。

数年前の正月に厄払いの為、厄除けで有名なお寺さんを訪れた際に言われたことばがあります。

「厄年の始まりは立春からなので、節分明けに来た方が良いですよ」とのことでした。

当時は不勉強のため何のことか分からずにいましたが、暦について学ぶ良い機会になりました。

季節の移り変わりを景色だけでなく、違った角度から見てみるのも面白いかも知れません。

節分とは

節分とは、冒頭にも書きましたが節を分ける日です。
節とは季節のことを指し、ここで指す季節とは二十四節気(にじゅうしせっき)のことになります。
この24個に分けられた節(季節)の始まりの前日が節分となります。
現代の豆まきをする節分は、この中でも立春の前日を指す言葉となっています。

旧暦では、立春に最も近い新月を元日とし、月の満ち欠けを基準にした元日(旧正月)と、節切を基準にした立春は、ともに新年ととらえられていたようです。2月4日の立春が新年であるなら、2月3日の節分は大晦日にあたります。

ここで冒頭のお寺さんのお話に戻ります。大晦日前に厄払いをするよりも、節が変わってからお祓いをした方が、気持ちも新たになって良いでしょうと言うお心遣いだった訳です。
厄年の始まり日はお寺や神社によって捉え方が違うそうなので、厄払いをする際はご注意ください。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

では次に、二十四節気とは何か?
黄道上の太陽の動きを15度ごとに24等分して決めたもので、旧暦で季節を表す言葉として使用されていました。
現在のお天気ニュースなどでもよく耳にする、立春・立夏などが節気にあたります。
二十四節気は、全体を四つの季節(春夏秋冬)に分割し、さらにそれぞれを6つに分けたものです。
令和5年度2023~2024年の二十四節気の日付と名称、説明について触れたいと思います。

二十四節気ー春

2月 4日 立春(りっしゅん):春の気配が感じられる頃
2月19日 雨水(うすい  ):雪が雨に変わる頃
3月 6日 啓蟄(けいちつ ):冬眠からさめた地中の虫が動き始める頃
3月21日 春分(しゅんぶん):昼夜がほぼ等しくなる頃
4月 5日 清明(せいめい ):全てのものが生き生きとして、清らかに見える頃
4月20日 穀雨(こくう  ):春雨の頃

二十四節気ー夏

5月 6日 立夏(りっか  ):夏の気配が感じられる頃
5月21日 小満(しょうまん):全てのものが次第に伸びて天地を満ち始める頃
6月 6日 芒種(ぼうしゅ ):穀物を植える頃
6月21日 夏至(げし   ):昼の長さが最も長くなる頃
7月 7日 小暑(しょうしょ):暑気に入り梅雨の明ける頃
7月23日 大暑(たいしょ ):暑さがもっとも極まる頃

二十四節気ー秋

 8月 8日 立秋(りっしゅう):秋の気配が感じられる頃
 8月23日 処暑(しょしょ ):暑さがおさまる頃
 9月 8日 白露(はくろ  ):しらつゆが草に宿る頃
 9月23日 秋分(しゅうぶん):昼夜がほぼ等しくなる頃
10月 8日 寒露(かんろ  ):秋が深まる頃
10月24日 霜降(そうこう ):霜が降りる頃

二十四節気ー冬 

11月8日 立冬(りっとう ):冬の気配が感じられる頃
11月22日 小雪(しょうせつ):雨が雪に変わる頃
12月 7日 大雪(たいせつ ):雪がいよいよ降り積もる頃
12月22日 冬至(とうじ  ):昼が一年で一番短くなる頃
 1月 6日 小寒(しょうかん):寒の入り、寒気が増す頃
 1月20日 大寒(たいかん ):最も寒さがつのる頃

終わりに

二十四節気について一覧にしてみると、誰しもが感じる違和感があります。

説明と季節感が合致していません。

これは、二十四節気発祥の地が中国の黄河中流域付近であることに起因しており、あちらの気温と日本の気温を比較すると
丁度1節気分づれており季節感にも違和感がなくなるようです。

日本の景色をみながら、黄河中流域の季節を思い描ける。なんとも不思議な二十四節気のお話でした。

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