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坪単価とは何か

坪単価は工事費の目安として考えましょう。

家づくりを始めた時、一番に気になるのは幾らかかるのか?ではないでしょうか。

「坪単価」という言葉を聞いたことがあると思います。工事費を家の面積(坪数)で割って

一坪あたりの金額を算出した値です。

この坪単価には少し注意が必要なので解説していきたいと思います。

工事費の全国平均

2022年の建築着工統計調査‐住宅着工統計 (国土交通省)によると新築持ち家の
着工戸数が240,995戸、1戸あたりの床面積が116.36㎡(35.19坪)で建築工事費が
2394万円との結果でした。これを坪単価でみてみると68万円/坪となります。

ウッドショックや物価上昇を背景に坪単価は上昇傾向にあることが分かります。

▶建築着工統計調査‐住宅着工統計

坪単価

坪単価は工事金額を住宅の坪数で割った値です。坪とは広さを示す単位で尺貫法によります。
1坪は畳2枚分で2帖、メートル法換算では3.3㎡です。

例)3000万円で30坪の家なら坪単価は100万円。因みに平米単価では30.3万円です。

ほぼ同じ仕様で大量に建築するようなハウスメーカーなどでは、坪単価からおおよその建築費
を算出することができますが、自由度が高くフルカスタマイズするような家づくりでは坪単価
はある程度の目安としてのみ機能します。

坪単価の内容

坪単価は切り取り方によって、全く違う結果を示しますので注意が必要です。

坪単価が安いからと言って即決することは避けましょう。
坪単価に含まれていない工事(地盤補強、給排水工事、照明器具、外構工事、キッチンなど)
がある場合は、別途オプション工事として計上されることになります。

そして工事費を割る面積は、床面積なのか施工床面積なのか。
床面積とは壁に囲まれた部屋の面積合計、施工床面積は吹抜けやバルコニーなど工事をする
箇所すべてを含めた面積です。

割る数値が大きい程、坪単価は安くなりますので要チェックな項目です。

まとめ

建築予算が同じであれば、坪単価は建物が広い(床面積が大)ほど安く、建物が小さい(床面積が小)
ほど高くなります。建築費を割る床面積が少なくなる事も理由の一つですが、住宅建築の中で欠くこと
のできない水廻り設備(キッチン・バス・トイレ)のコスト比重が増すためです。

また建物の床面積が同じであれば、坪単価は建物が2階建てであれば安く、平屋であれば高くなります。
平屋の建物は基礎と屋根が2階建ての建物より増えることが原因です。

表面的な単価に惑わされず、しっかりと内容を精査しましょう。

設備や仕上材を限定すれば坪単価は正確に、逆に自由度が高くなれば、坪単価は工事費を床面積で除した
だけの数値でしかなくなります。

坪単価は目安としてある程度必要ですが、ご自身やご家族が必要な広さは要望や提案によって変わります。
予算に納まるか不安はあると思いますが、坪単価に捉われ過ぎず、柔軟に対応してくれる相手とじっくり
家づくりを進めることをお勧めします。

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